嚙み合わせが悪いと認知症の発症リスクが高まるのは本当か?
さらに、歯ぎしりは睡眠障害にも深く関係しています。睡眠時の「歯ぎしり」「食いしばり」は、眠りを浅くさせ起きやすくなるので、睡眠障害につながります。睡眠障害の人は認知機能の低下をもたらし、認知症を発症させる確率を30%も高くさせるので、認知症を発症させないためにも、早期に改善する必要があるといえるでしょう。噛み合わせの悪さで睡眠の質を下げないように工夫も大切です。
寝るときに枕の高さが合っていないと、ストレートネックなどの首の形によっては、舌が正しい位置に収まらず、気道が細くなってしまうことで噛み合わせがずれてしまいます。ですから、自分の首に合った寝具を選んで噛み合わせを改善し、正しい位置での噛み合わせで寝ることを日頃から習慣化させることが大切です。
さらに、晩酌が好きな人も要注意です。お酒を飲んで寝ると、アルコールの筋弛緩作用によって体に力が入りにくくなり、顎の筋肉が緩みます。そのため、ちゃんとした位置での噛み合わせが難しくなってしまいます。少し面倒くさいと感じるかもしれないですが、寝るときに顎を正しい位置で固定する専用のマウスピースを着けて寝ると改善しやすいです。