著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

コロナワクチンの推奨キャンペーンで子供の欠席日数が激減?

公開日: 更新日:

 コロナ禍の2020年において、世界で最も広く実施された感染予防策は学校の休校であり、世界中の学生の9割以上に影響を及ぼしたことが報告されています。

 その後も、新型コロナウイルス感染症による学生の病欠や、ウイルスの再流行に伴う学級閉鎖など、コロナ禍以前の教育環境を維持することは困難でした。このような状況が長く続いた結果、米国では子供たちの学力低下が指摘されています。

 一方、効果的な感染予防手段である新型コロナウイルスワクチンの接種が、学校の出席率にどのような影響を及ぼすかについて詳しいことは分かっていませんでした。そんな中、小児に対するワクチン接種の推奨キャンペーンと、学校の出席状況を調査した研究論文が、米国医師会のオープンアクセスジャーナルに23年5月1日付で掲載されました。

 この研究では、20年10月~22年9月に米国で報告された新型コロナウイルス感染症の発症データをもとに、統計モデルによるシミュレーション分析が行われました。ワクチンの接種を推奨するキャンペーンは、18歳未満の小児に対するオミクロン変異株対応ワクチンの2回目接種を想定し、感染症による入院や学校の欠席を回避できた日数が検討されています。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    カブス鈴木誠也が電撃移籍秒読みか…《条件付きで了承するのでは》と関係者

  2. 2

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  3. 3

    「白鵬米」プロデュースめぐる告発文書を入手!暴行に土下座強要、金銭まで要求の一部始終

  4. 4

    薬物疑惑浮上の広末涼子は“過剰摂取”だったのか…危なっかしい言動と錯乱状態のトリガー

  5. 5

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  1. 6

    広末涼子“不倫ラブレター”の「きもちくしてくれて」がヤリ玉に…《一応早稲田だよな?》

  2. 7

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  3. 8

    カブス鈴木誠也「夏の強さ」を育んだ『巨人の星』さながら実父の仰天スパルタ野球教育

  4. 9

    松田聖子は雑誌記事数32年間1位…誰にも負けない話題性と、揺るがぬトップの理由

  5. 10

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ