池田陽子
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池田陽子薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

【ミント】「気」を巡らせてストレスを解消し喉のつかえを改善

公開日: 更新日:

 いつも、喉が詰まった感じがする。何かひっかかる感じがして気になって仕方ない……。喉に違和感がある状態が長く続く疾患を「咽喉頭異常感症」といいます。副鼻腔炎、喉頭炎などの炎症、アレルギー、風邪などその原因はさまざまですが、ストレスやうつなど精神面の不調から引き起こされるケースも多く見られます。この場合、食事のときにはあまり症状がなく、何もしていないときに強く感じるという特徴があります。

 シニアの場合、そもそも加齢によって、喉が渇きやすい、モノをのみ込みづらいといった症状が増えるために喉に違和感を覚えやすい傾向が見られます。不快な症状は日々の生活に支障を来します。早めに食養生で改善を図りましょう。

 中医学において喉のつかえは、ストレスによって気の流れが滞っている「気滞」の状態と考えます。気の巡りは西洋医学でいう自律神経に重なり、そのコントロールがうまくいかずに精神不安定になったり、イライラしたり怒りっぽくなるのです。とりわけ、ストレスによって気の巡りが悪くなっているサインとされるのが、「梅核気」という状態。これはまさに喉のつかえのこと。「梅の種が喉に詰まった」かのように喉から胸に異物感がある場合は、ストレスによる体への負担が相当大きくなっていると考えたほうがよいでしょう。改善のためには、気の巡りをスムーズにしてリラックスさせてくれる食材を取り入れることが大切です。

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