インフルとコロナのワクチンは同時に接種しても問題ない? イスラエルの研究チームが報告
インフルエンザワクチンの接種は毎年10月ごろに開始されます。今年は新型コロナウイルスワクチンの令和5年秋開始接種と時期が重なるため、インフルエンザワクチンと新型コロナウイルスワクチンの同時接種を検討される方も多いでしょう。
厚生労働省は、新型コロナウイルスワクチンとインフルエンザワクチンを同時に接種しても、その安全性や有効性に問題はないとの見解を示しています。そんな中、両ワクチンを同時接種した場合の免疫反応や副反応の影響を検討した研究論文が、米国医師会が発行しているオープンアクセスジャーナルに2023年9月8日付で掲載されました。
イスラエルで行われたこの研究では、新型コロナウイルスワクチン(オミクロン株対応2価ワクチン)とインフルエンザワクチンを同時に接種した146人、新型コロナウイルスワクチンのみを接種した85人、インフルエンザワクチンのみを接種した357人が対象となりました。研究参加者に対して、ワクチン接種後の免疫反応(中和抗体の値)や、発熱、頭痛、筋肉痛、倦怠感などの全身の副反応について調査が行われ、各接種群で比較しています。