名郷直樹
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名郷直樹「武蔵国分寺公園クリニック」名誉院長

「武蔵国分寺公園クリニック」名誉院長、自治医大卒。東大薬学部非常勤講師、臨床研究適正評価教育機構理事。著書に「健康第一は間違っている」(筑摩選書)、「いずれくる死にそなえない」(生活の医療社)ほか多数。

マスクを常に着用する場合の「害」の検討はなぜ難しいのか

公開日: 更新日:

(注5)バイアス:先入観や偏見を意味し、認識の歪みや人の思想や行動の隔たりを表現する言葉で、疫学的には研究結果が真実とは異なる方向にゆがんでしまう要因や誤差を指す。研究対象を選択する段階で生じる選択バイアスなどがある。

(注6)ランダム化比較試験:研究の対象者を2つ以上のグループにランダムに分けて、治療法などの効果を検証すること。

(注7)コホート研究:ランダム化比較試験と異なり、治療などの、人為的、能動的介入を行わず、ただその場でおきていることや起きたこと、あるいはこれからおきることを観察する観察研究手法の1つ。一定の集団(この集団をコホートと呼ぶ)を設定し、調査時点で、仮説として考えられる要因を持つ集団(曝露群)と持たない集団(非曝露群)を追跡して、両群の病気のかかる割合または死亡率などを比較する。

参考文献
1) 子どもおよび子どもにかかわる業務従事者のマスク着用の考え方:http://www.jpeds.or.jp/modules/guidelines/index.php?content_id=128

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