感染者数が昨年の2倍に急増中…「マイコプラズマ肺炎」にご用心
マイコプラズマの特徴はなんといっても潜伏期間の長さだ。インフルエンザの場合、ウイルスが体内に侵入してから1~3日後に症状が現れるのに対して、マイコプラズマは感染後2~3週間潜伏する。また、マイコプラズマに感染しても無症状(不顕性感染)のケースがよくみられ、場合によっては7週間、無症状の状態で保菌している人が少なくないという。
「マイコプラズマ肺炎は6~12歳の小児に発症しやすく、幼稚園や学校など、集団生活を送る中で感染します。高齢者では少ないといわれていますが、それでも時々診察します。当院を受診される方は大人で、問診で話を伺うと2~3週間前に子供が風邪をひいていたと話されます。感染経路の特定が難しい上に家庭内で感染者が1人いた場合の感染しやすさは90%といわれているので要注意です。小児ではRSウイルスなどのウイルス性感染症も多いことが紛らわしい理由です」
■インフルとの同時感染は重症化しやすい
マイコプラズマかどうか確認するには、まずはコロナやインフルエンザが陰性であることを確認し、問診で最近、周囲にマイコプラズマの感染者と接触していないか聞き取りを行う。