著者のコラム一覧
黒﨑弘正江戸川病院放射線科部長

江戸川病院放射線科部長。1995年、群馬大学医学部卒。医学博士。日本専門医機構認定放射線専門医、日本放射線腫瘍学会放射線治療専門医。JCHO東京新宿メディカルセンターなどの勤務を経て2021年9月から現職。

膵臓がんはかつての予測よりもはるかに多く発症している

公開日: 更新日:

 全国統計によると、膵臓がんは現在死因第4位(女性では3位)、年間4万人弱が亡くなっています。一方、発症者は4.5万人弱なのでいかに、難治性なのかがわかります。

 ちなみに、公益財団法人がん研究振興財団は定期的に「がんの統計」を出していますが、2005年の予測では2025年の膵臓がんの患者数は2万人程度でした。つまり、20年前の予測よりはるかに多くの膵臓がん患者が発生し、亡くなっています。2014年時点ですでに3万を超えていました。

 こうした急激な膵臓がんの罹患者数、死亡者数の増加を受けて、膵臓がんに対する放射線治療のウェートも大きくなっています。2022年の1年間に私が勤務する江戸川病院放射線科では延べ183人が入院されましたが、うち29人が膵臓がんの患者さんでした。

 膵臓がんになりやすい人として、糖尿病肥満、喫煙習慣、大量飲酒が常態化している人が挙げられています。また、慢性膵炎、膵管内乳頭粘液性腫瘍といった膵臓にもともと病気がある人もなりやすいとされ、こうした方は定期的な膵臓検査が必要だとされています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    橋本環奈は8人も…著名人のマネジャー「辞めた」「クビになった」の過去を振り返る

  2. 2

    大谷翔平は来季副収入100億円ガッポリ、ド軍もホクホク! 悲願の世界一で証明した圧倒的経済効果

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    ソフトバンク 投手陣「夏バテ」でポストシーズンに一抹の不安…元凶はデータ至上主義のフロントか

  5. 5

    日本ハム大砲レイエスの原動力は「7人の子供たち」…二軍でも手を抜くどころか元気いっぱい

  1. 6

    フジテレビ上垣皓太朗アナを先輩アナが「容姿イジリ」→約4カ月後に大炎上のウラ

  2. 7

    甲斐拓也だけじゃない!補強に目の色変えた阿部巨人が狙うソフトバンク「Cランク」右腕の名前

  3. 8

    元「相棒」と明暗クッキリ…反町隆史「オクラ」の不発は“凸凹コンビではない”にあり

  4. 9

    悠仁さまは学習院ではなぜダメだった?大学進学で疲弊する宮内庁職員「もうやめたい」と悲鳴

  5. 10

    小芝風花&森川葵はナゼ外れた? 来秋朝ドラ「ばけばけ」ヒロインを髙石あかりが射止めた舞台裏