清水俊彦
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清水俊彦東京女子医大脳神経外科客員教授

東京女子医大脳神経外科客員教授。「汐留シティセンターセントラルクリニック」の頭痛外来には全国から患者が訪れる。

片頭痛は生活習慣の見直しでつらさをかなり軽減できる

公開日: 更新日:

総集編(前編)

 昨年の4月からスタートした本連載。2回に分けて総集編をお届けし、連載を終わりにしたいと思います。

 慢性的な頭痛には、緊張型頭痛、片頭痛、群発型頭痛があります。この中でも患者数が多く、みなさんが対処法に困っているのが片頭痛。私が強調したいのは、片頭痛は生活習慣の見直しでつらさをかなり軽減できるということです。

 片頭痛を抱えている人は、脳が過敏な状態に陥りやすい。そのため、人が気にならないようなささいな刺激をも敏感に感じ取ってしまい、危険信号としての頭痛を誘発するのです。

 日々の暮らしの中で特に気をつけていただきたいのが、「におい、光、音」。たとえば、香り成分が入っている洗剤や柔軟剤を過度に使っていませんか? 一般的には“いい香り”であっても、片頭痛持ちには、頭痛の誘発因子となり得るので、なるべく無香のものを選びましょう。

 人混みや満員電車の中は、人々の整髪剤や香水、衣類についた食べ物のにおいなどが入り交じり、まさに片頭痛を起こしやすい環境。適切にマスクで防御しましょう。

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