著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

仕事の効率を高めたければ、ぼーっとした休憩をこまめに取る

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 その結果、休憩を取らずにタイピングしたときよりも、10秒間休憩したほうが課題の習熟度が高くなったといいます。また、翌日の習熟度チェックでは、休憩中に脳における記憶の定着が行われていたこともわかりました。

 これまでは覚えたことを定着させるために睡眠が重要だといわれてきましたが、この実験結果によって、覚えたことを脳に定着させる活動が休憩中に活発に行われていたことが示唆されたのです。効率よくやりたいときこそ、タイマーや砂時計などを使って時間を区切って、こまめに休憩を取る。それが大切というわけです。

 では、休憩中にどんなことをすればいいのか?

 イリノイ州立大学アーバナシャンペイン校のキムらが80人以上の韓国人を対象に行った調査(16年)を紹介しましょう。休憩時間に行ったことが、昼食後、終業後にどのような影響があるかを10日間にわたって記録し、次の3点が判明しました。

①ぼーっとする、ストレッチをするなど「リラックス系」の活動、もしくは同僚とのおしゃべりなどの「社交系」の休憩をする↓仕事の大変さを軽減させることに役立つ

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