堀田秀吾
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堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

昼休憩にメールチェックをすると…午後の仕事がつらくなる

公開日: 更新日:

 仕事をしなければいけないのに、だらだらとスマホを見続けてしまう、ネットサーフィンをしてしまう──という人は多いのではないでしょうか? こうした状況をつくらないためにも、サボらないように同僚同士で監視し合って強制力を働かせる、あるいはスマホを目の届かない場所に置くといった対処法があると思います。

 一方で、ずっと作業をし続けることも難しいでしょう。人間の集中力は、そう長く続くものではありません。一度何かをやり始めたら、脳は単純なので“やる気”にエンジンがかかるのですが、常に新しい刺激を欲しがっているため、同じことばかりをやっていると集中力はどうしても落ちていくんですね。

 カンタベリー大学のヘルトンとラッセルによる研究(2015年)で、モニター上に現れる楕円の位置を認識し続けてもらうテストをする際に、被験者を次の3つのグループに分けました。①約2分の休憩を取る②数字や文字といった別の課題を挟む③作業し続ける。

 すると、①の休憩を取ったグループの成績が一番良く、③の作業をし続けたグループが一番悪かったという結果になりました。このように適度な休憩を挟んだ方が作業効率は上がるわけですから、無理をしてまでデスクやパソコンに向かう必要は逆効果です。

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