朝起きられず遅刻を繰り返す…長期休み明けは「睡眠相後退症候群」に注意
長期休み明け、朝起きるのがつらい経験はないだろうか。連日、遅寝、遅起きを続けると朝起きるのが困難になる「睡眠相後退症候群」を発症する可能性が高い。「青山・表参道睡眠ストレスクリニック」院長の中村真樹氏に聞いた。
夜になると自然と眠くなり、朝になれば目が覚めるという睡眠のサイクルは、体内時計によってコントロールされている。しかし、GWなどの長期休暇中に夜更かしを続けると、体内時計が遅れて睡眠の時間帯は後方へずれ、社会生活を送る上で望ましい時間に寝起きできなくなる。これが「睡眠相後退症候群(DSPS)」だ。
「長期休みで睡眠スタイルが乱れても、大人であれば休み明けに無理やり起床して何とか出社できますが、子供の場合は難しい。朝起きられない日が続くと次第に遅刻や欠席を繰り返すようになり、出席日数が足りなくなることを心配した親御さんに連れられて受診される学生が少なくありません」
本来、医学的に必要とされる睡眠時間が8~10時間とされる中高生が午前2時に就寝し、無理やり午前7時に起床しても10時ごろまでは体と脳は眠っている状態だ。