周りと違っているからこそやれることも多い…後藤仁美さん軟骨無形性症を語る

公開日: 更新日:

 その後、俳優として舞台出演の声がかかりました。「キミみたいな子を探していた」と言われたとき、たんに小さいからというだけでなく私個人を必要としてくれていることに喜びを感じました。

 今は、演じることが楽しいですし、作品を作り上げていく現場が好きです。そして、作品を通して私のことを知ってもらえたらと思っています。

 最近は、SNSなどで私のことを知って、声を掛けてきてくれる人も増えました。物珍しくじろじろ見られるのは嫌なことですが、ポジティブな気持ちで見てくれることは素直にうれしいです。

 俳優としては、夢やファンタジーの世界に出てくる役が多いです。ただ、今後できれば日常にいる普通の役をやりたいと思っています。もちろん不思議な役もうれしいですけど、私はファンタジーじゃないし、現実に“いる”ので。会社の同僚とか、学校の同級生とか、そういう景色をみんなが見慣れてくれれば、いろんな人が生きやすくなるような気がしています。 (聞き手=松永詠美子)

▽後藤仁美(ごとう・ひとみ) 千葉県出身。イラストレーターとして活動する中、2015年にモデルとして東京コレクションに出演。17年には俳優として舞台や映像作品に出演するようになる。ドラマーとしての顔も持ち、東京2020パラリンピック閉会式ではドラム演奏を披露した。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も

    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も

  2. 2
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 3
    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

  4. 4
    阪神岡田監督の気になる進退 来季続投がスジだが…単純にそうはいかない複雑事情

    阪神岡田監督の気になる進退 来季続投がスジだが…単純にそうはいかない複雑事情

  5. 5
    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  1. 6
    大谷への理不尽な「ボール球」ストライク判定は差別ゆえ…米国人の根底に“猛烈な敵愾心”

    大谷への理不尽な「ボール球」ストライク判定は差別ゆえ…米国人の根底に“猛烈な敵愾心”

  2. 7
    巨人・岡本和真「急失速の真犯人」…19打席ぶり安打もトンネル脱出の気配いまだ見えず

    巨人・岡本和真「急失速の真犯人」…19打席ぶり安打もトンネル脱出の気配いまだ見えず

  3. 8
    新関脇・大の里の「大関昇進の壁」を親方衆が懸念…看過できない“練習態度”の評判

    新関脇・大の里の「大関昇進の壁」を親方衆が懸念…看過できない“練習態度”の評判

  4. 9
    高橋一生「ブラック・ジャック」高視聴率も続編困難か…永尾柚乃“完璧ピノコ”再現に年齢の壁

    高橋一生「ブラック・ジャック」高視聴率も続編困難か…永尾柚乃“完璧ピノコ”再現に年齢の壁

  5. 10
    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し