その瞬間に時間が止まりました…漫画家のやよいかめさん副鼻腔がんとの闘いを振り返る

公開日: 更新日:

やよいかめさん(漫画家)=副鼻腔がん

 2017年、風邪で鼻水が止まらなくなって「蓄膿症かな」と思っていたら、なんと「副鼻腔がん」でした。

 夫が転勤の多い仕事で、その年も岩手から福島に転勤が決まり、引っ越し準備にあわただしい頃でした。鼻水や鼻づまりが治らないことで市販の鼻炎薬を飲んでいたのですが、なかなか良くなりません。耳鼻科はいつも混んでいるイメージがあり、時間的に余裕がないのを言い訳に引っ越し準備を優先させてしまいました。

 結局、耳鼻科に行ったのは、引っ越しが一段落し、症状が一段と悪くなって眠れない夜が続くようになった頃です。近所の耳鼻科では鼻炎の薬を処方されました。でも改善せず、再度診てもらうと「鼻茸がある」と言われました。鼻茸は粘膜が炎症して瘤のようになったもので、特に珍しいものではありません。「切除しましょう」と、大きめの病院を紹介されました。

 まず組織をとって検査することになり、先生に「目をつぶってください」と言われました。麻酔をしてしばらくすると鼻から何かの器具を入れられ、「ちょっと切るんだろうな」と思っていたら、次の瞬間、カン! という脳に響くような衝撃があり、びっくりしました。もちろんすごく痛かった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動