屋外活動の時間を増やせば子どもの近視リスクが減少する
それぞれの研究結果を統計学的に統合(メタ分析)した結果、介入から2年後における近視の発生率は、介入を行わなかったグループで26.7%だったのに対して、介入を行ったグループで22.5%でした。つまり、介入を行ったグループで近視の発生率が4.2ポイント低下し、この差は統計学的に有意であることに加え、実生活においても重要な差として定義された3ポイントを上回っていました。
同様に、介入から3年後における近視の発生率は、その差が9.3ポイントまで拡大しました。
論文著者らは、「屋外で過ごす時間を増やす長期的な取り組みは、子どもの近視の進行を減らす可能性がある。さらなる研究データを蓄積し、詳しく検討する必要がある」と結論しています。