災害時の応急処置(2)強く押さえ続ける圧迫止血では紙は使わない

公開日: 更新日:

患部を押さえるならゴム手袋やビニールの買い物袋などを活用

 また、止血の際に傷口を押さえる人はなるべく直接血液に触れないようにする必要がある。自身の血液なら問題ないが、他人の場合、なんらかの感染症を保有している可能性があるからだ。これを避けるには、ゴム手袋やビニールの買い物袋などを活用して患部を押さえるようにするといい。

「押さえていても、出血量が多い場合、血液が染みてきてビチャビチャになってくるケースもあります。その場合、ガーゼなどを取り換えるのではなく、上に新しいガーゼをどんどん重ねるようにしてください。また、止血のために縛るのも有効ではありますが、ビニール紐などの細いものは神経を損傷させる可能性があるので避けていただき、ネクタイなど幅があるものを使うようにしてください」(木村消防司令) 

 次回は、骨折に対する応急処置方法を聞く。 (つづく)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部詩まさかの敗因とは? 響き渡った慟哭…組み際の一瞬の隙、五輪連覇ならず2回戦敗退

  2. 2

    巨人・菅野智之の忸怩たる思いは晴れぬまま…復活した先にある「2年後の野望」 

  3. 3

    柔道日本勢にメダルラッシュは見込めない?東京五輪の再現が困難な理由…専門家が指摘

  4. 4

    柔道・永山竜樹 無念の失神負けに…「"待て"が誤り」なら“1本取り消せ"の声も

  5. 5

    パリ五輪女子柔道・阿部詩のギャン泣きに賛否…《コーチが早く場外へ連れ出すべきだった》の辛口意見も

  1. 6

    横浜高の落とし穴…決勝に5人出場、「スーパー1年生」に依存し過ぎたのではないか

  2. 7

    石丸伸二さんについて、あたしの頭の整理がついたので、述べさせてもらう。

  3. 8

    「もっとも可能性があるのは200個メドレー瀬戸大也」レジェンド松田丈志氏が占う男子競泳メダルの数

  4. 9

    宮田笙子の喫煙を以前から把握か?体操協会に向けられる疑惑の目…“過去にも厳重注意”の証言

  5. 10

    “やす子のマラソン時だけ”募金QRコード表示の「24時間テレビ」にツッコミ多数…なぜずっと出さない?