災害時の応急処置(2)強く押さえ続ける圧迫止血では紙は使わない
患部を押さえるならゴム手袋やビニールの買い物袋などを活用
また、止血の際に傷口を押さえる人はなるべく直接血液に触れないようにする必要がある。自身の血液なら問題ないが、他人の場合、なんらかの感染症を保有している可能性があるからだ。これを避けるには、ゴム手袋やビニールの買い物袋などを活用して患部を押さえるようにするといい。
「押さえていても、出血量が多い場合、血液が染みてきてビチャビチャになってくるケースもあります。その場合、ガーゼなどを取り換えるのではなく、上に新しいガーゼをどんどん重ねるようにしてください。また、止血のために縛るのも有効ではありますが、ビニール紐などの細いものは神経を損傷させる可能性があるので避けていただき、ネクタイなど幅があるものを使うようにしてください」(木村消防司令)
次回は、骨折に対する応急処置方法を聞く。 (つづく)