尿路上皮がん治療最前線…全生存期間がグッと延びている
最前線では、遺伝子変異を有するがんへの分子標的薬を用いた治療も盛んだ。尿路上皮がんでは行われていなかったが、それが変わるかもしれない。臨床研究で有意差がある結果が出て、昨年11月、FGFR遺伝子変異を有する進行尿路上皮がんへの分子標的薬の承認申請が行われたのだ。
「尿路上皮がんでFGFR遺伝子変異を有する症例は必ずしも多くないとはいえ、シスプラチンしかなかった時代と変わり、やっと新しいメカニズムの薬剤やそれらの薬剤のコンビネーションで乗り越えられるとの結果が出てきたと言える」
今後どうなっていくのか。目が離せない。
※記事内の免疫チェックポイント阻害薬は、「ペムブロリズマブ」「アベルマブ」「ニボルマブ」など、それぞれ別の薬となる。