「蕁麻疹」は治る病気…良くならない人がチェックすべきこと

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 効果が不十分な場合、エビデンス的に主流となっているのは「抗ヒスタミンの量を増やす」。海外では4倍まで増量できるが、日本では保険適用となるのが2倍までだ。

 ステップ1の抗ヒスタミン単独で効果がなければ、ステップ2として、抗ヒスタミンにH2拮抗薬や抗ロイコトリエン薬を追加。ただし、蕁麻疹への保険適用はない。

 そしてステップ3だ。ゾレア、デュピクセントともに、ステップ1と2で効果がない場合に保険適用となる。免疫抑制剤シクロスポリン(保険適用外)、経口ステロイド薬(1カ月以内に減量または中止)もステップ3の選択肢に入る。

 念頭にしっかりと置いておきたいのは、蕁麻疹の治療の要は抗ヒスタミンであるということ。

「きちんと飲んでいない。量が少なすぎる。この2つのパターンが実によく見られます。例えばゾレアやデュピクセントの臨床試験では抗ヒスタミンと併用になるのですが、プラセボ(偽薬)群でもある程度は蕁麻疹が良くなる。それは、臨床試験中は抗ヒスタミンをきちんと飲むから。抗ヒスタミンは『症状が出たら飲む』ではなく、『(たとえ症状がなくとも)毎日適切に飲み続ける』ことが非常に重要です」

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