腰をひねったり跳び上がったりする運動を長年やってきたのが原因?
ですからデスクワークの場合には、座りながら姿勢をちょこちょこ変えたり、1時間おきに立って軽くストレッチをしたりなどして、負荷を分散させることが重要になってきます。
その場合に特に意識したいのが、背骨をサポートする筋肉が集まる、股関節と胸椎(胸の背骨)の柔軟性です。
自分でどの辺りの筋肉が伸びていて、どのくらい動いているのかなどを意識しながら、2~3分程度行うストレッチがおすすめです。
また、日常生活に発生する、さまざまなストレスもまた腰に悪影響を及ぼします。気分転換を心がけ、背骨への負荷同様に、ストレスもまた分散させることが重要です。
かつて脊柱管狭窄症を患ったことがある60代男性は、現在、温泉プールに通い、気分転換をはかりながら筋力の維持に努めているとのこと。脊柱管狭窄症という病気は、いったん患うと、症状が軽くなることはあっても、根本的に治ることは少なく、むしろ再発の可能性があります。やはりここでも重要になってくるのが、ストレッチなどによる筋力の維持なのです。
なお、まだ腰痛を患っていない方も同様。ある日突然ドーンとやってくるかもしれない腰痛に備える予防の観点からも、筋肉の維持が必要であり、そのためにも何らかの運動習慣は必要だと考えるのです。
(ILC国際腰痛クリニック東京・簑輪忠明院長)