子どものいびきを見逃すな(2)大人と子どもでは原因が異なる

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 本連載1回目で、睡眠時無呼吸症候群の子どもには「口をぽかんと開けている」「食が細い」が見られると触れた。

「アレルギー性鼻炎で鼻詰まりがあると鼻呼吸がしづらく、口呼吸で口をぽかんと開けるようになる。香りに鈍感になるので食事をおいしいと感じづらくなりますし、そもそも鼻が詰まった状態で食事をすると息苦しくて噛み続けられない。だから食が細い。口ぽかんに関しては、口呼吸が原因になっていることに加え、軟らかいものばかり食べていて咀嚼する機会が減り、舌や口周りの筋肉が弱っていることも考えられます」

 口ぽかんは、口の中が乾燥し、唾液の分泌が減少するので、細菌が繁殖しやすくなり、虫歯、歯周病、口臭のリスクが増える。口ぽかん対策として舌や口周りの筋肉を鍛える訓練が行われるが、それだけではなかなか改善しない。

 子どもの睡眠時無呼吸症候群を早期発見・早期治療することは、原因となっている鼻詰まりの早期治療にもつながり、結果的に口ぽかんの改善にもなるのだ。

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