著者のコラム一覧
荒川隆之薬剤師

長久堂野村病院診療支援部薬剤科科長、薬剤師。1975年、奈良県生まれ。福山大学大学院卒。広島県薬剤師会常務理事、広島県病院薬剤師会理事、日本病院薬剤師会中小病院委員会副委員長などを兼務。日本病院薬剤師会感染制御認定薬剤師、日本化学療法学会抗菌化学療法認定薬剤師といった感染症対策に関する専門資格を取得。

腎機能の低下によって思わぬ副作用が現れるケースがある

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 たとえば、20年間同じ血圧の薬しか服用されていない患者さんが、ふらつきを訴えて来院され、血圧を測ると100/80㎜Hgを切っていたケースもありました。薬を代謝・排泄する能力が徐々に低下していったため、以前よりも薬の効果が強く出てしまったのかもしれません。

 昨今、病院からいただく処方箋には検査の数値が印刷されているケースが増えてきています。検査値は、副作用の指標になるだけでなく、薬の用量調節にも使えるため、薬剤師にとってとても役立つ数値なのです。保険薬局でも、患者さんの検査数値をお見せいただけると、とてもありがたいです。

【連載】クスリ社会を正しく暮らす

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