脳<上>「ポジティブ・シンキング」で脳神経細胞への悪玉ストレスを減らす
脳の働きは40歳くらいをピークに、あとは下り坂で衰えていく。脳の動脈硬化が進んで血流が悪くなってくるのも、脳の神経細胞の減少が目立ってくるのもこの頃から。神経細胞は、放置していれば50代くらいまでに20代の約7割、80代には半分くらいまでに減ってしまう。
「OK指体操で認知症はよくなる」(マキノ出版)の著者で、埼玉成恵会病院健康管理センター(埼玉県東松山市)の竹内東太郎センター長(脳神経外科医)が言う。
「なぜ40歳なのかといえば、この頃から『脳の疲労』が蓄積されやすくなるうえに、その疲れが取れにくくなってくるからです。このように、脳が疲れてくる最大の原因は『血流の低下、停滞』にあります。脳の血流量が減ってくれば、それだけ神経細胞のエネルギー源となる酸素や栄養(ブドウ糖)の供給が滞りがちになるからです」