月経が終わっても不調が続く…「月経後症候群」は鉄不足が大きな原因

公開日: 更新日:

 月経に伴う体調不良として、PMS(月経前症候群)やPMDD(月経前不快気分障害)は知られているが、「月経後症候群」も無視できない。「ベスリクリニック」高橋瑞季氏に聞いた。

 月経が終わったのに不調が続く月経後症候群では、気分の落ち込みや憂鬱、不安や焦り、イライラのほか集中力の欠如といった症状が現れる。また、頭痛やめまい、動悸や息切れ、だるさ、普段食べないものを無性に食べたくなる、夜間の足のむずむず感による不眠など、あらゆる不調に悩まされる。

女性の性周期の影響だけでなく、月経の出血による鉄欠乏も影響して月経後症候群は引き起こされます。月経後半~月経後1週間にかけて心身に不調が現れますが、月経開始とともにスッと症状が治まるPMSやPMDDと異なり、症状が治まる時期がはっきりしていない。そのため、月経が背景にあると認識されにくいのです」

 月経中~月経後は、貧血(鉄欠乏性貧血)になりやすく、女性ではヘモグロビンの数値が12g/デシリットル未満を指し健診で指摘されやすい。一方で気を付けたいのが、かくれ貧血(潜在性鉄欠乏)だ。貧血の一歩手前の状態とされ、ヘモグロビンだけではなく貯蔵鉄のフェリチンの値も踏まえ診断する。フェリチンの数値は40ng/ミリリットル以上が望ましい。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

  2. 2
    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  3. 3
    佐々木朗希の今季終了後の「メジャー挑戦」に現実味…海を渡る条件、ロッテ側のスタンスは

    佐々木朗希の今季終了後の「メジャー挑戦」に現実味…海を渡る条件、ロッテ側のスタンスは

  4. 4
    ドトールに注がれる「石丸効果」都知事選でヒモ付き隠さず3番手から猛追、株価も爆上がり

    ドトールに注がれる「石丸効果」都知事選でヒモ付き隠さず3番手から猛追、株価も爆上がり

  5. 5
    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

  1. 6
    ソフトB山川穂高「無神経ぶり」改めて露呈…31試合ぶり本塁打も身内から異論噴出

    ソフトB山川穂高「無神経ぶり」改めて露呈…31試合ぶり本塁打も身内から異論噴出

  2. 7
    石丸伸二候補に大逆風…「恫喝」訴訟で2連敗、都知事選後の国政進出シナリオも狂いが

    石丸伸二候補に大逆風…「恫喝」訴訟で2連敗、都知事選後の国政進出シナリオも狂いが

  3. 8
    蓮舫候補に一発逆転の「神風」は吹くのか…7.7都知事選「一歩リード」の小池知事を猛追

    蓮舫候補に一発逆転の「神風」は吹くのか…7.7都知事選「一歩リード」の小池知事を猛追

  4. 9
    都知事選最終盤に飛び交う「蓮舫狙い撃ち」の怪情報…永田町に出回る“石丸2位”データの真の狙い

    都知事選最終盤に飛び交う「蓮舫狙い撃ち」の怪情報…永田町に出回る“石丸2位”データの真の狙い

  5. 10
    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」

    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」