日本の「おでん文化」のルーツは室町時代にまでさかのぼる? 紀文食品に聞いた

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 毎日、こう寒いとおでんが恋しくなる。さて、この「おでん」、いつごろから食べられているのだろうか。

 ちくわやはんぺんなど水産系練り物製品では国内ナンバーワンシェアを誇る紀文食品に聞いてみた。

「おでんのルーツは室町時代に流行した『豆腐田楽』に行きつきます。宮中に仕える女房が『お』を付けて丁寧にし、楽を略して『おでん』になったようです。その後、江戸時代にはファストフードとして江戸庶民に愛され、やがて煮込みおでんへと進化しました。さらに屋台や居酒屋で食べる料理から家庭で食べる料理へと変化し、現代の定番料理となったのです」

 実はこのおでん、紀文食品が行っている「家庭の食卓にのぼった鍋」のアンケートで24年連続で堂々の1位。好きな鍋ランキングでも常に上位に入り、日本の国民食と言っても過言ではない。

 そんな日本のおでん文化を支えてきた紀文食品の創業は1938(昭和13)年。当初は米屋だったが、統制がかかったため東京・築地で果物屋に。ところが、そちらも統制がかかったことから海産物問屋へ移行したのだという。

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