頭のいい子に育つための「プロセス重視」の姿勢を伝える保護者の接し方
何か集中している姿を見せるのも有効
■教えたそばから忘れる子どもへの対処法
家庭学習で「きのう言ったばかりでしょう!」と子どもを叱っていないでしょうか? イライラする気持ちもわかりますが、忘れたことを怒ってもあまり意味がありません。なぜなら、子どもは忘れる生き物だからです。もっと言うと、大人だってよく物事を忘れますよね。忘れることに対して、「絶対忘れないようにね」と念押ししてもあまり意味がありません。そのため、SAPIXのカリキュラムは、子どもが忘れることを前提としてつくられています。だから、何回も繰り返し同じ内容が出てきます。根気よく「また覚えようね」と前向きな声をかけていきましょう。
■集中していない子どもはどうすれば…
もしかしたら、子どもに「集中しなさい!」と言いながら、自分はスマホでゲームをしているようなことはありませんか? 子どもは保護者の行動に気をとられるものです。「集中しなさい!」と伝えるときは、子どもが集中できる環境を整えてから伝えましょう。親が読書や新聞を読んだり、何か集中している姿を見せるのも有効です。「私も資格の勉強するから一緒に頑張ろうか」と声をかけるのも一案です。
子どもは親の影響を受けるものなので、まずは「やって見せる」、あるいは一緒にやってみることが大切です。 =つづく