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佐藤智教育ライター

2月17日発売の「10万人以上を指導した 中学受験塾 SAPIXだから知っている 頭のいい子が家でやっていること」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)が好評発売中。他著書に「公立中高一貫校選び 後悔しないための20のチェックポイント」(同)など。

頭のいい子に育つための「プロセス重視」の姿勢を伝える保護者の接し方

公開日: 更新日:

何か集中している姿を見せるのも有効

■教えたそばから忘れる子どもへの対処法

 家庭学習で「きのう言ったばかりでしょう!」と子どもを叱っていないでしょうか? イライラする気持ちもわかりますが、忘れたことを怒ってもあまり意味がありません。なぜなら、子どもは忘れる生き物だからです。もっと言うと、大人だってよく物事を忘れますよね。忘れることに対して、「絶対忘れないようにね」と念押ししてもあまり意味がありません。そのため、SAPIXのカリキュラムは、子どもが忘れることを前提としてつくられています。だから、何回も繰り返し同じ内容が出てきます。根気よく「また覚えようね」と前向きな声をかけていきましょう。

■集中していない子どもはどうすれば…

 もしかしたら、子どもに「集中しなさい!」と言いながら、自分はスマホでゲームをしているようなことはありませんか? 子どもは保護者の行動に気をとられるものです。「集中しなさい!」と伝えるときは、子どもが集中できる環境を整えてから伝えましょう。親が読書や新聞を読んだり、何か集中している姿を見せるのも有効です。「私も資格の勉強するから一緒に頑張ろうか」と声をかけるのも一案です。

 子どもは親の影響を受けるものなので、まずは「やって見せる」、あるいは一緒にやってみることが大切です。  =つづく 

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