マフィンの食中毒騒動があぶり出した過剰な「添加物嫌い」…過去に山崎製パンが投じた一石

公開日: 更新日:

 今回のような事態を防ぐためにも、安全性を担保するさらなるルール作りが必要な一方、一層の注意喚起が消費者側にも求められている。

「無添加食品を取り入れるには相応のコストがかかると心得、購入の際はきちんと製造管理されたものか確認が必要でしょう」(渡辺広明氏)

 過去に製パン大手の食パンなどに記載された「イーストフード、乳化剤不使用」という表記について、山崎製パンが疑義を呈したことがあった。

「食品衛生法に定められ、国際的に安全性が認められているイーストフードや乳化剤が安全でないかのような誤解を生むと山パンが主張したことで、こうした表記を取りやめる動きがありました」(経済ジャーナリスト)

 無添加と表記されていても、実際は原材料に添加物が含まれているケースもあったという。

 食品表示法では商品パッケージに食品添加物の明記を義務付ける一方、添加物不使用に関して規定がなかったため、消費者庁は2022年3月に「食品添加物の不使用表示に関するガイドライン」を策定。添加物の入った食品は危険という認識を改める狙いもあるとのこと。食品管理を徹底している大手はもとより、個人店が無添加食品を取り扱う際のルールの徹底が叫ばれている。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ

  2. 2

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い

  3. 3

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  4. 4

    広末涼子容疑者は看護師に暴行で逮捕…心理学者・富田隆氏が分析する「奇行」のウラ

  5. 5

    パワハラ告発されたJ1町田は黒田剛監督もクラブも四方八方敵だらけ…新たな「告発」待ったなしか?

  1. 6

    矢沢永吉「大切なお知らせ」は引退か新たな挑戦か…浮上するミック・ジャガーとの“点と線” 

  2. 7

    中日井上監督を悩ます「25歳の代打屋」ブライト健太の起用法…「スタメンでは使いにくい」の指摘も

  3. 8

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  4. 9

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  5. 10

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは