旧統一教会系トップとの面会「承知せず」と岸田首相シラ切るも…“橋渡し役”でつながる点と線
「大勢の同行者がいたと記憶しているが、どなたがいたかは承知していない」
12月4日付の朝日新聞で、自民党政調会長を務めていた2019年10月、ギングリッチ元米下院議長と面会した際、旧統一教会(世界平和統一家庭連合)の友好団体「UPF=天宙平和連合」の日本組織トップも同席していたと報じられた岸田文雄首相(66)。
この日午前、首相官邸で記者団の取材に応じ、ギングリッチ氏との面会については認めたものの、旧統一教会関係者については明言を避けた。野党であればともかく、政権与党の政調会長が面会相手の素性について「承知していなかった」とは考えにくい。セキュリティー上の面でもあり得ない話だ。
UPFは旧統一教会創始者の故・文鮮明氏と、妻で教団総裁の韓鶴子氏が創設した団体だ。岸田首相はこれまで、自身と旧統一教会について「知る限り関係はない」と断言し、閣僚や党所属国会議員に関係改善も求めている。仮に政調会長の立場で面会して“接点”を持っていたとすれば、これまでの言動と整合性が取れないのではないか。