「喜久の湯」1セット2曲 KARAの「ミスター」でルンルン気分 入浴料のみで充実のサービス
喜久の湯(東京・立石)
京成立石駅南側出口から9分ほど歩くと、宮造りの渋い外観が目に留まる。1964年創業「喜久の湯」は、初代店主の名前が由来だという。
下足ロッカーの木札を手にフロントで料金を払うと、入浴料520円のみ。何とサウナ代はタダだった! タオルは自前なのでお忘れなく。
天井でシーリングファンが回る脱衣場には、ダンベルはじめトレーニング機器がそろう。実は、2代目の加島優作さんは元スポーツインストラクターで、いまも週3回ジムに通っている。
早速、服を脱いで浴場に入ると、正面には雲海たなびく富士山の壮大な壁絵がドーン。立石から眺めた構図で、女湯まで広がっていた。ペンキ絵師丸山清人氏が4年前に描いた江戸時代の風景画に心和む。
リンスインシャンプーなどアメニティーも充実。サウナ代タダでこのサービスぶりには、ホント、頭が下がる。湯は地下約80メートルから湧出した井戸水を温めている。
ミクロンバイブラの白湯は43度で、ボタン式のジェット槽が3種類。冷水枕つきの超音波マッサージ座風呂は腰やふくらはぎ・足裏にボボボ。ボディーマッサージは上半身を刺激し、そして“地域最大”をうたうハイパワージェットはボタンを押すと、体が吹っ飛びそうな強力ジェット泡で、手すりにつかまりながら腰や尻の疲れを満遍なくほぐしてもらった。あ~、極楽極楽。
41度の日替わり薬湯はこの日はよもぎエキスの湯。鮮やかな緑のバイブラで、よもぎが香る。しっかり癒やされたところでサウナへGO。
ビート板を手にドアを開けると、おおっ、イイ感じの熱さで、有線が流れていた。大好きなミュージックサウナでヤッターマン! 設定温度102度と聞いたが、温度計の針は110度近く。遠赤外線ガスストーブの上にはやかんが置かれ、湿度もバッチリ。3年前に張り替えられたヒノキ造りのストレート2段ベンチには奇麗にマットが敷かれ、定員6人。上段にどっこいしょ。
左右の壁には5分計の砂時計が4つ。とりあえず1つひっくり返し、1セット2曲で頑張ろう。
まず大黒摩季の「Higher↗↗Higher↗↗」を聴き終え、槙原敬之の「もう恋なんてしない」になると、全身から汗がボタッ、ボタッ。5分耐えたものの1曲半でギブだった。これほどの熱波がタダとは、うれしさ100倍っス。