【渾身ルポ】“痩せ薬”として注目「アライ」気になる12の疑問…購入方法から効果、副作用まで

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“オナラでトイレ”は重要

Q 薬局で服薬を始めるときは休日がいいと勧められたが…
A 「服用開始は、副作用との兼ね合いですぐにトイレを利用できる環境が無難なので自宅にいる休日をお勧めしています。副作用が落ち着く2週間程度は、下着に便漏れパッドやナプキンをつける、替えの下着を用意しておく、オナラが出そうなときや便意があるときは我慢せずすぐにトイレに行く、外出時はトイレの場所を把握しておく、といったこともお勧めです」

 “オナラでトイレ”は重要で、記者は服用当初、大丈夫だろうとプッとやった瞬間、「ヤバイ」と感じてトイレに駆け込んだことがあった。

Q 食事の前に服用してはダメか?
A この薬は日本に先駆けて100を超える国で承認、販売されている。海外では服用のタイミングを調べる試験も行われたという。

「海外では、食事前、食事中、食後1時間、同2時間、同3時間に分けて効果を調べる臨床試験も行われていてその結果有意差が認められたのは食事中と食後1時間でした。ですから、食事の前に服用しても、食後1時間を超えて服用しても、どちらも効果はありません」

Q 食事は1日2回。3回服用しなくてもいい?
A 「食事をしなかったときや脂肪分がほとんど含まれない食事のときは、服用を控えてください」

Q 併用するとよくない薬やサプリは?
A 併用に注意するサプリは特にない。医薬品は、併用できない薬が3つある。免疫抑制剤のシクロスポリン製剤は併用で効果が減弱する可能性があり、抗HIV薬はHIVウイルスの増加が報告されている。さらに血液を固まりにくくする抗凝固薬は併用で薬効に影響がでる恐れがあるという。この中で多くの人に使われ注意が必要なのは抗凝固薬だろう。

Q 夕食時にビールを飲んだときは?
A 「この薬はアルコールの影響を受けにくいのですが、アルコールそのものに下痢を起こしやすくする性質があります。併用禁忌ではありませんが、飲み過ぎもよくありません」

Q ビタミンA、D、Eなどを補うのはなぜ?
A ビタミンA、D、E、Kは脂溶性でこの薬によって脂肪分の吸収が阻害されると、これらのビタミンの吸収も阻害される恐れがある。そのため継続購入の際は、脂溶性ビタミンの吸収阻害に伴う症状がチェックされる。それが確認される人は、これらの成分を食事やサプリで補うのが無難だという。

  ◇  ◇  ◇

 ほかのダイエット薬には中枢神経に作用するものもあるが、この薬は中枢系には作用せず、安全性も高い。“トイレ問題”をクリアできれば、利用価値は十分あるだろう。

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