「ポイ活」はなぜダメ? 1000万円貯めた富女子たちがやめた5つの習慣とは
「ポイ活」は貯金が遠のく理由
私は「お金持ちになりたいなら、ポイ活はしないほうがいい」と伝えています。その理由は、「お買い物で、ポイント還元」という仕組みそのものが、「今あるお金を“どう使う”か」という視点に固定されているからです。
ポイ活の還元のレベルで、1000万円、あなたは貯められると思いますか? 10万円でも構いません。10万円をポイントで貯めるために、いくらかかりますか?
たとえば「100円で1ポイント、1ポイント1円でお買い物できる」というポイントサービスは、大手コンビニチェーンなども導入している、よくある還元率だと思います。このコンビニで仮にポイントを10万円分貯めようとしたら……? 買い物金額は1000万円です。
私には、ポイントのサービスは、「消費者に、より多くのお金を使わせる仕組み」の1つにしか見えません。
実際、多くの企業は消費を促すためにポイント制度を利用します。ポイントと購買意欲の関係は、行動経済学を少しでもかじれば、イヤというほど見えてくるはずです。
一切のポイ活をやめなさい、と言っているわけではありません。毎日行く近くのスーパーがあるなら、そのお店のポイントを貯めるのはいいと思います。でも、「今日はポイント5倍デー」という日に、余計なものまで買うのは、やはり損。ポイントに心を奪われて必要のないものまで買うのは、ムダ遣い以外の何ものでもありません。
基本的に「お金を使って得をすることはない」んです。大切なのは、ポイ活は企業側が儲かる仕組みの1つである、と理解しておくこと。1000万円貯めるために必要なのは、「賢い消費者になる」ことではありません。「仕事でお金を得て消費する」というルーティンから脱却することです。