女優の早見あかり《幸せ》《感謝》を並べた離婚報告に違和感。“言葉どおり”になぜ受け取れないのか

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コクハク

「幸せ」「感謝」を並べた早見あかりの離婚報告

 元ももいろクローバーメンバーで女優の早見あかり(29)が20日、自身のインスタグラムを更新し、離婚を報告した。

 早見は結婚生活を振り返り、『彼と出会えたことはわたしにとってとても幸せな出来事でした。10年という月日の中、たくさんの経験をくれたこと、宝物に出会わせてくれたこと、感謝の気持ちでいっぱいです』『お互い別々の道を歩むことになりますが、これからもかけがえのないパートナーであることには変わりありません』などと綴った。

 2018年12月に年上の一般男性と婚姻届を提出、20年11月に第1子となる女児を出産したことを発表していた。6年足らずで離婚に至った理由は明かされていないが、“円満”や“穏便”を打ち出す内容に、

《心にもない感謝の念を、わざわざ公に発表しないといけない辛い商売》《なぜ離婚して幸せだっただの感謝だの言葉が出てくるのか非常に非常に謎》《もはやワガママでしょ》などと否定的なコメントが殺到している。


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感謝の意に添えたい一言

 相手を悪く言っていないのに他人から批判されるのは気の毒だが、この手の「美談」はリスクもある。明大講師の関修氏(心理学)が言う。

「離婚に至るには、結婚生活の失敗が伴います。お互いを憎んでいなくても、価値観の違いを受け入れられなかったり、浮気せずとも愛情が薄れたり、です。とくに華やかな世界に身を置く芸能人には羨ましさの裏返しに妬みがあるので、感謝のほかに『性格の不一致があった』などの一言があるだけで、妙な憶測や批判されるリスクは軽減できるでしょう」

 美談が偽善の要素をはらむのは一般人も同様で、前出の関修氏は「職場や友人に、離婚・破局について根掘り葉掘り聞かれたくない場合は、一言、失敗談を添えるだけでプライベートの追及をかわせる」と話す。

話題をかっさらった“感情むき出し”カップルたち

 ちなみに芸能界では「大嫌い」と感情むき出しのカップルも少なくない。

俳優の高嶋政伸(57)とモデルの美元(45)
 ドラマ共演がきっかけで知り合い、08年9月に結婚した高嶋と美元は離婚裁判に発展。法廷で直接対決した高嶋は美元を「ストーカー」と表現し「恐怖の対象。殺されると思った。俳優生活をなげうっても離婚したい」と強調した。

落語家の春風亭小朝(69)とシンガーソングライターの泰葉(63)
 88年6月に結婚。2007年11月突然、離婚を発表。会見場には金屏風が用意され、正蔵といっ平(現三平)の弟2人が同席。「離婚届は最後のラブレター」と語る小朝に対し、泰葉の「夫婦愛はなかったですね」の発言が話題に。また離婚後には元夫を「金髪豚野郎」呼び、炎上した。

 俳優の船越英一郎(64)とタレントの松居一代(67)の離婚時には、松居が動画で船越の不倫疑惑などを訴えドロ沼に、同じく川崎麻世(61)とカイヤ(62)などお互い罵り合うケースもある。

『人は無我夢中に急いで結婚するから一生悔いることになる』とは、劇作家・モリエールの言葉だ。

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