1匹の野良犬のおかげでアルコール依存から立ち直り…アイルランド人男性が生涯を捧げる犬の救済活動
「このままではダメだ」と感じ、何とか生きる希望を模索していたニールさんは、退院後まもなく、路上で1匹の飢えた野良犬に出くわした。犬はニールさんを悲しげな目で見ていたという。
ニールさんは近くのコンビニに行って食べ物を買い、その犬に与えた。そして翌日も同じ場所に行き、その犬に餌を与えた。
それが始まりだった。ニールさんは次々と野良犬に餌を与えるようになり、その数は4匹から8匹に、そして20匹に、数十匹にとどんどん増えていき、ついには数百匹に達した。
ニールさんはその活動をSNSで積極的に発信し、寄付などの支援を仰いだ。その活動に共感、共鳴する人から資金援助や活動支援が相次ぎ、ニールさんは野良犬救済の慈善団体「ハッピー・ドッゴ」を設立した。
今では餌を与えるだけでなく、さまざまな怪我や病気の治療を行い、不妊手術を施して数を管理し、里親探しを行っている。活動の規模は拡大し、現在では毎月5000件もの不妊手術を行っているという。
ニールさんによると、世界には5億匹の野良犬がいるそうで、それを半分の2億5000万匹に減らすことが目標だそうだ。