米バージニア州で地下15mの洞窟に犬が転落…「奇跡の救出劇」の一部始終
米バージニア州で地下15メートルの洞窟に転落した犬が、たまたまその洞窟を探検していた人びとに発見され、「奇跡の救出」と話題になっている。
7月7日、同州ナローズの洞窟で、洞窟探検専門の「ケーブシム」社の社員2人があるカップルを案内していた時、地下から犬の鳴き声がすることに気がついた。
社員の1人ジェシー・ロシェットさんがロープで降下。闇の中で犬の警戒心を解き、サラミでおびき寄せた。そして即席で作ったハーネスで胸に犬をしっかり固定し、救出。救出作業は3時間ほどかかったという。
犬はギルズ郡動物シェルターに搬送され、治療を受けた。犬には登録情報がなかったため、シェルター職員は「スパーシー」と名づけ、フェイスブックを通じて飼い主に関する情報提供を呼びかけている。
スパーシーは15メートルも転落したにもかかわらず、骨折はしていなかった。ただライム病にかかって脊椎に炎症を起こし、後ろ足が一時的に動かない状態だという。
写真(同シェルターのフェイスブックから)はジェシーさんがスパーシーを見舞いに来た際の感動的なひとコマだ。
地下洞窟にはそれまでに転落した動物のものと思われる白骨が散らばっていたそうで、ジェシーさんは「この子が新たな犠牲者にならなくて良かった」と喜んだ。