大船渡市立図書館(岩手県)三陸の名所をモチーフにしたコンクリートの「要塞」の中の温かい空間

公開日: 更新日:

 岩手県の東側、太平洋沿いに「穴通磯」と呼ばれる景勝地がある。

 海水の浸食によって3つの穴が開いた巨大な岩のことで、国立公園「碁石海岸」を代表する名所になっている。

 その「穴通磯」をモチーフに建てられた大船渡市民文化会館との複合施設「リアスホール」の中にあるのが大船渡市立図書館だ。

 リアス式海岸や三陸の海をイメージしたコンクリートの打ちっ放しの建物は、まるで要塞か城壁のよう。外観はいかついイメージながら、図書館の中は雰囲気が百八十度異なる。

 業務責任者の中井佳織さんがこう言う。

「図書館は木のぬくもりが感じられるようになっています。床はダークブラウンのフローリング。書架や机席も木製で、温かく落ち着いた雰囲気です。さまざまな場所に本を閲覧できるイスやソファ、それに個別のテーブルもあり、合わせて130席ほど。青色のソファは三陸の海をイメージしています」

 主な書架は2階から中2階にかけて、四角いスペースの周囲を囲んでいる通路の両側にある。

「本は日本十進分類法に基づき、ジャンルごとに順番に並べていますので、一周していただくとすべての分野を網羅することになります」(総括責任者の原田哉さん)

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 暮らしのアクセスランキング

  1. 1

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  2. 2

    シニア初心者向け「日帰り登山&温泉」コース5選 「温泉百名山」の著者が楽しみ方を伝授

  3. 3

    斎藤元彦氏猛追の兵庫県知事選はデマと憶測が飛び交う異常な選挙戦…「パワハラは捏造」の陰謀論が急拡散

  4. 4

    兵庫県知事選「頑張れ、斎藤元彦!」続出の異常事態…まさかの再選なら県政はカオス確実

  5. 5

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    別の百条委メンバーも兵庫県知事選中に「脅迫された」…自宅前に県外ナンバーの車、不審人物が何度も行き来、クレーム電話ひっきりなし

  3. 8

    悠仁さまの処遇めぐり保護者間で高まる懸念…筑付高は東大推薦入試で公平性を担保できるのか

  4. 9

    異様な兵庫県知事選の実態…斎藤元彦氏の疑惑「パワハラは捏造」の臆測が急拡散

  5. 10

    「資格確認書」利用で窓口負担増の“ペナルティー”を政府検討 露骨な格差に識者も怒り露わに会員限定記事

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動