(66)レンタサイクルの“充電”問題を解決「フューチャー1000」が充電なしで1000kmも走れる理由
乗りやすくするため、いびつなほど曲げられたアルミフレーム。これが見た目の特徴ならば、見えない特徴は1000キロを走破できる電源システムを積んでいること。
乗ってみると、今までのレンタサイクルと全く別物だと分かります。まず、坂道用の3速で、こぎ出しても全く抵抗がないことには驚きました。何速に入れてあるという感じではなく、まるでニュートラル。足がグルグル回る。ペダルの踏み込みでのコントロールができない分、乗り始めはふらつきました。が、これほど軽い自転車は記憶にありません。
走行は超・楽ちん。道路交通法により時速24キロ以上のスピードを出すと、電動アシストが切れますが、使用上、意識することはないでしょう。それほどかなりの斜度でもグイグイ上れます。アルミフレームも剛性が高く、微動だにしない。東京の西側は意外と坂が多いですが、これなら問題ないでしょう。
1000キロの長距離を走れる理由は、前輪に内蔵されたモーターが減速時に発電し、充電してくれるからです。フューチャーは、1日5キロ、週5回の乗車で10カ月は充電なしで持つそうです。ただこれはエコモードの場合です。ノーマルモードでは500キロ、パワーモードで120キロとなります。
名古屋の後発ベンチャー企業が作ったフューチャー1000は、名古屋を中心に、観光地や商店街で使われています。電動自転車としては軽く、バッテリー充電が少なくても済むことが評価されているのです。
この秋、レンタサイクルで東京観光を、楽しんでみませんか?