自民党総裁選“内ゲバ”状態! 高市早苗氏のルール違反で露呈した“カネの切れ目が縁の切れ目”の体質
■「カネのかからない総裁選」などと言い出した本当の理由は…
もっともこういう展開になるのも当然なのだろう。
19日付の毎日新聞は、岸田文雄首相(67)が総裁選に立候補した2020年と21年、会長を務めていた派閥「宏池政策研究会」(旧岸田派)に対し、自身の資金管理団体から年間の寄付上限額に当たる5000万円をそれぞれ寄付していた、などと報じていた。
つまり、今回の「カネのかからない総裁選」とは正反対で、もともと総裁選とは「カネまみれ」だったということ。それが裏金の存在が露呈し、派閥が解散となり、どの候補も「力の源泉」であるカネが乏しくなった。そのため今回、突然「カネのかからない総裁選」などと言い出したのではないか。
とはいえ、過去の「カネまみれ」の総裁選が体に染みついている議員ばかりだから、つい同じことをやってしまう。そして、ルール違反と指摘されても、何だかんだと言い訳して「抜け穴」を探し、批判されると、他陣営も同じと切り返してしまうのだろう。