十和田市民図書館(青森県)中庭の2本の桜は四季の移ろいを感じさせる
「安藤忠雄先生の思いが込められた空間に」
座席数は約170席(うち学習コーナー約50席)で、一部は中庭の窓に向き合う形に配置。自分だけのお気に入りスポットもきっと見つかる。
「館内の中ほどにあるサンルームは、南に面する大きなガラスから自然光が降り注ぎ、心地よく読書を楽しめるほか、時には世代を超えたコミュニケーションが生まれることも。そこでの気づきや感動など、活字にならない情報、すなわち『本ではない本』が市民それぞれの能力を開花させて、まちの未来をつくっていく、そういった安藤先生の思いが込められた空間になっています」(同)
蔵書数は約19万冊(閉架図書約7万冊)。十和田市や青森県を知るための資料が豊富だ。
「郷土資料を集めたコーナーを大きく作っていて、馬産地として栄えた歴史にちなみ、馬に関する本もその一角に収めています。それらが約1万7000冊です」(同)
官庁街通りの周辺には現代美術館、市民交流プラザ、地域交流センターなど、有名建築家が手がけた施設が点在し、各施設が役割を果たしながら街に賑わいを与えている。その一角を担う当館は街にも市民にも欠かせないピースとなっている。
●住所 青森県十和田市西十三番町2-18(℡0176・23・7808)
●開館時間 9~20時(休館日は毎月第4木曜日、年末年始、蔵書点検期間)
●アクセス 市街地循環バス「図書館・保健センター」で下車徒歩1分