10選を目指す菅元首相に消えぬ「体調不安説」目はうつろ、“国民のために働く”どころじゃない?
「国民のために働く内閣」
2020年9月に内閣が誕生した際に掲げられたキャッチフレーズだが、このままでは国民のためどころか、自民のために働くことさえも心配してしまう。自民党総裁選以降、永田町やSNS上で急速に「体調不安説」が流れ始めた菅義偉副総裁(75)のことだ。
総理・総裁を1期で退いた後、公の舞台に姿を現す機会が減った菅氏。
注目を集めたのは9月27日の総裁選で投票に向かった時の姿だ。左手に投票用紙を握りしめ、一歩ずつ確かめるような足取りだったからだ。安倍政権で官房長官を務めた際、毎日の定例会見で記者に見せていた眼光の鋭さは消え去り、その覇気のない表情に取材記者からは「大丈夫か」などと声が上がっていた。
■聴衆から左肩をポンポンと叩かれても表情はこわばったまま…
3日後の9月30日に自民党本部で開かれた新役員共同記者会見でも、「この度、副総裁を拝命いたしました菅義偉であります」とあいさつしただけで沈黙。心ここにあらずといった様子でその場を後にした。