著者のコラム一覧
相澤冬樹ジャーナリスト・元NHK記者

1962年宮崎県生まれ。東京大学法学部卒業。1987年NHKに記者職で入局。東京社会部、大阪府警キャップ・ニュースデスクなどを歴任。著書『安倍官邸vs.NHK 森友事件をスクープした私が辞めた理由』(文藝春秋)がベストセラーとなった。

森友改ざん訴訟で国が上告断念、雅子さん勝訴確定…「真実を明かしてもらえないすべての人の希望に」

公開日: 更新日:

 寒さは厳しいけどよく晴れた日。赤木雅子さん(53)は自宅で洗濯物を干していた。そこに旧知の記者からLINEで連絡が入った。

「上告断念みたいです!」

 こうして怒涛の一日が始まった。森友事件を巡る情報開示訴訟。国の決定を覆す逆転勝訴を勝ち取った控訴審判決から1週間、きのう(6日)のことだ。

 雅子さんの夫、赤木俊夫さんは、森友学園への国有地巨額値引きを巡り公文書の改ざんを命じられ命を絶った。真相を知るため関連文書の開示を求めても財務省が応じないため、雅子さんは裁判を起こした。1審では敗れたが、2審の大阪高裁は先月30日、不開示決定を取り消す逆転勝訴を言い渡した。

 だが国が最高裁に上告すれば裁判はまだ続く。注目が集まる中、加藤勝信財務大臣はきのう、首相官邸で石破首相から指示されたとして記者団に答えた。

「誠心誠意、職務に精励されていた方が亡くなられたことを考えれば、上告をせず判決を真摯に受け入れるべきである」

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「NHKの顔」だった元アナ川端義明さんは退職後、いくつもの不幸を乗り越えていた

  2. 2

    永野芽郁の「文春」不倫報道に噛みついたGACKTさんは、週刊誌の何たるかがわかっていない

  3. 3

    前田健太「ドジャース入り」で大谷との共闘に現実味 日本復帰より「節目の10年」優先か

  4. 4

    元NHK岩田明子は何をやってもウケない…コメントは緩く、ギャグはスベる、クイズは誤答

  5. 5

    ウクライナ出身力士 安青錦がすべてを語った…単身来日して3年、新入幕で敢闘賞

  1. 6

    小田和正「77歳の現役力」の凄み…現役最年長アーティストが守り続ける“プロ意識”

  2. 7

    奥さんが決断してくれた…元大関の小錦八十吉さん腎臓移植を振り返る

  3. 8

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  4. 9

    のんを襲った"後輩女優の二股不倫報道"の悲劇…カルピスCMめぐる永野芽郁との因縁

  5. 10

    Mrs.GREEN APPLEとディズニーのコラボに両ファン懸念…売れすぎた国民的バンドゆえの"食傷感"