万博応援団が真っ当な批判を“言われのないネガキャン”と表現するのは問題のすり替えだ
しかし高科淳副事務総長は21日の記者会見で「順調な滑り出しで、想定通りだ」と強調した。なんだか戦時中の大本営発表のように、いくら負けても「連戦連勝」だと言い続けるのだろうか。
さらに万博応援団の皆さんは過激なまでに擁護する。ただ褒めるだけではない。万博批判を繰り広げる人々を口撃する。横山大阪市長は「ネガキャン対策も進めますが、ごく一部のばかばかしい『反万博ビジネス』『反対ありき』の政治家や一部メディアの声は必要以上に相手にしなくていいとも思ってます」と言う。なんだ「反万博ビジネス」って。そんなものが儲かるわけないだろう。どう考えても万博擁護のほうが金になるはずだ。だいたい、批判されるべき事実を報道して給料をもらうのは当たり前だ。ビジネスなんてものじゃない。ただの仕事だ。
■半端ない“上から感”の反論
それに自分たちに対する批判を、いわれのないネガキャンと表現するのが、問題のすり替えだ。
維新の人以上に露骨な擁護派が辛坊治郎氏だ。「私はこの万博、メタンガスで爆死するリスクを犯しても行くべきだと思う」。凄いね。いや爆死に匹敵する面白さって何? ていうかメタンガス爆発の危険性は否定しないんだ。「大量に検知されてるのは大屋根リングの内側からはかなり離れている場所」だからマスコミはそこをちゃんと書け、とおっしゃっているが、その場所はバスやタクシーが発着する辺りだ。そこだって爆発したら大変だ。