横浜市「公園全面禁煙化」の危うさ(下)喫煙所設置を求める市民らの声はまったく無視されるのか
パブコメでは全体の約3割が分煙環境整備(喫煙所設置)を求めたり、禁煙化に反対する声だった。実証実験のアンケート(自由記入)でも「全面禁煙は難しいので喫煙所を作って欲しい」「大きな公園なら喫煙所を設けて分煙でもいい」といった声が子育て世代からも挙がっている。年間231億7700万円の市たばこ税(令和6年度見込み)を活用すべきとの声もある。
③他条例との整合性
「横浜市空き缶等及び吸い殻等の散乱の防止等に関する条例」に基づき、市内8地区を喫煙禁止地区に指定。違反者は過料2000円。その一方で喫煙禁止地区内に、市が17カ所の喫煙所を設置している。公園禁煙化との整合性はどうなるのか。
④総務省局長通知への逆行
総務省は4月1日付で「分煙施設の整備促進」の積極的推進を通知している。その中で<駅前・商店街・公園などの場所において、地方団体だけでなく民間事業者等によるものも含めて分煙施設の整備を進めていくことが有効>としている。横浜市の姿勢はこれに逆行しているのではないか。