オズールジャパン 楡木祥子社長（1）世界的な義肢装具パーツメーカーの日本法人

オズールジャパンの楡木祥子社長（Ｃ）日刊ゲンダイ

　国内だけで働いていたら、ひとりで頑張れたかどうかは分からない。

「でも、アイスランドで仲間を見つけられたという思いがありました」

　仲間がいっぱいいて、男性も応援してくれるという土壌があった。

「おかげで、私も仕事をしていいのだと、自分を肯定的にとらえることができたのです」

　それから20年近く経って、互いの子どもたちも大人に成長した。

「今でもママ友みたいな感じで、寄り添える仲間ですね」

　22年、楡木は在日アイスランド商工会議所の会頭に就任、アイスランドのPRにも精を出す。海外の商工会会頭を日本人が務めるのは、極めて珍しいという。　（つづく）

（ジャーナリスト・林美保子）