オズールジャパン 楡木祥子社長(1)世界的な義肢装具パーツメーカーの日本法人
オズールジャパンは、世界第2位の義肢装具パーツメーカー「オズール」の日本法人だ。
2020年、楡木はオズールジャパンの設立とともに、社長に就任した。
本社は、北極圏にある島国・アイスランド。オズールは、自身も生まれつき足に障害があり、義肢装具士でもあるオズール・クリスティンソンが52年前に創業した。
アイスランドは漁業が盛んで、船上で事故が発生すると救急活動に時間を要することもあり、義肢(義手・義足)の需要が高い。そのような背景に加え、創業者が開発したシリコーンライナー(ソケットと皮膚との緩衝材)などによって、義肢の可能性を切り開いてきた。
現在では、36カ国に拠点を持ち、4000人の従業員を抱えている。
近年では、パラリンピックなどで義足ランナーが使用する「ブレード」(競技用の板バネ)や、筋肉を動かそうとする時に生じる微弱な電気を読み取ることで本物の指に近い細やかな動きを可能にした「筋電義手」などが注目されている。