金額ベースで過去最高に!「上場廃止」企業が増加するウラ側

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 また物言う株主(アクティビスト)に狙われ、悩ましい要求に頭を痛めるリスクも増している。

 そうした目先の株価対策や、株主への利益配分に疲れてしまっている企業が少なくない。市場から退場しても構わないから、中長期視点で構造改革に取り組みたいと考える経営者がいてもおかしくないのだ。

 上場廃止企業が増える--これは市場の活況に水をさす動きに見えるが、実態はむしろ逆だ。市場から退出する企業が増えていることは、株式市場の新陳代謝が促進されるという利点がある。

 そもそも日本の上場企業は多すぎる。東証3市場の時価総額はNY証券取引所の4分の1程度だが、日本の上場企業は約3900社もあり、NY証券取引所の約2300社より7割も多いのだ。

 上場企業のスリム化や強靱化は、海外投資家へのアピールとなり、日本の株式市場が4万円をめざすうえでの必要条件。東証による市場の“新陳代謝”作戦は、今年もさらに加速するとみていいだろう。 (丸)

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