物価高や人手不足だけじゃない! 飲食店の「コロナ禍倒産」が過去最多…“時間差”で猛威を振るう背景

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 物価高が収まる気配もない。帝国データバンクが昨年12月に発表した「2025年の値上げ動向」によると、今年4月までに値上げが決定している飲食料品は6121品目。昨年同時期の5600品目を上回る。

■今年も増加の可能性も

「今春は昨年以上の値上げラッシュが起こる見込みです。飲食店を取り巻く環境は厳しさを増すばかり。ゼロゼロ融資は政府系金融機関で22年9月まで続いたため、返済問題はまだ当面ついて回る。倒産件数は今年も多くなると予想され、ピークはこれからということもあり得ます」(橋本伊織氏)

 今年もまた、暗い一年になるかもしれない。

  ◇  ◇  ◇

 厳しいのは飲食業界だけではない。東京商工リサーチ(TSR)が10日、「経営コンサルタント業」の倒産状況を公表。昨年の倒産が前年比7.6%増の154件に達し、23年の143件を超えて過去最多を更新したという。●関連記事【もっと読む】『「経営のプロ」のはずが…コンサルタント業倒産続出 2024年は154件、過去最多更新のワケ』で詳報している。

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