経産大臣が「トランプ関税」除外交渉で訪米…日本の通商政策のキーマンはあの“LGBT差別官僚”
更迭されても出世の非常識
荒井氏は更迭された後、経産省に戻され、大臣官房付となったが、わずか5カ月後の同年7月には幹部職の大臣官房審議官(通商政策局担当)に復帰。その1年後の昨年7月に通商政策局長に昇格した。入省年次と年齢を考えれば、まだ事務次官の目もある。安倍晋三方式のおべんちゃら連発交渉を首相や大臣に促し、トランプ関税を退けて手柄をあげ、“完全復権”を狙っているのか。
「霞が関の常識では、予算案審議中の大臣外遊は異例。このタイミングで行くからには、米側との間で、ある程度あたりがついている可能性はある。トランプ大統領が喜びそうな土産を持って行き、他国よりは少しマシな結果が出れば、よくやったというシナリオなのか。元気な官僚がお膳立てして、武藤経産相を振りつけているのだろうとみていました」(元経産官僚・古賀茂明氏)
あれだけの差別発言で更迭されても、出世するのが霞が関の非常識な不文律。そういえば、森友学園をめぐる公文書改ざんで処分された財務官僚もみな出世した。つくづく国民は舐められている。
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北海道新聞が6日、自民党が夏の参院選に杉田水脈前衆院議員を擁立する方針と報じた。杉田水脈氏といえば、同性カップルを念頭に「『生産性』がない」と月刊誌に寄稿し、大炎上した過去が。●関連記事【もっと読む】『石破首相が党保守派に配慮? 自民が参院選に杉田水脈氏を擁立へ…広がる“人権侵犯議員リターンズ”の懸念』で詳報している。