大阪万博は開幕1カ月を待たずトラブル続出…場当たり説明でGW後半の盛り上げムードに水を差す協会の大罪

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 開幕前のテストランでは、会場内で高濃度のメタンガスが検知されたことも問題になった。万博協会はマンホールのふたを常に開け換気を強化するなど必要な対策を取ったとして、安全を強調している。一方で、先月21日の万博協会の会見では、テストラン以降にも安全基準値を超えるメタンガスが検知された箇所があったと明らかにした。

 結局、安全面の不安は払拭されないままだ。むしろ、来場者の不安と不信は強まっている状況だ。建築エコノミストの森山高至氏はこう言う。

「突貫工事で不具合を検証する時間がなく、今になってトラブルが続出しているのでしょう。安全を強調したいあまりに場当たり的な説明を繰り返しているため、来場者の不安も募るばかりです。例えば、メタンガス発生の危険がある場所はしっかりと明示するなど、万博協会にはより積極的な広報が求められます」

 大阪府の吉村知事は先月30日の記者会見で、「(万博の)課題について早急にオープンにし、対策を取って安全に万博を楽しめる体制を整えていきたい」と話した。有限実行しない限り、万博が失敗し税金の無駄遣いに終わるのは間違いない。

  ◇  ◇  ◇

 専門家が指摘する大阪万博熱中症リスクについては、関連記事【もっと読む】で詳しく報じている。

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