「政治屋集団」「政治塾」「政党商法」? 石丸伸二氏「再生の道」に1100人超えの応募者が殺到したワケ
《「政治屋」募集に殺到か(笑)》《理念なき政治屋集団の誕生》――。
SNS上では揶揄する投稿が少なくない。広島県の前安芸高田市長で、昨夏の東京都知事選に出馬して落選した石丸伸二氏(42)が立ち上げた地域政党「再生の道」が6月の東京都議選の候補者擁立を目的に呼びかけた選考に対し、1128人もの応募があったと報じられたことだ。
26日に都内で会見を開いた石丸氏によると、1次選考の通過人数は360人で、今後、筆記試験(約120人通過)や面接などを経て最大60人の都議選立候補者を決定するという。
都議選を巡っては他の政党も候補者の公募を進めているのだが、各党とも重要視しているのは、応募者が政党の政策や理念に理解を示しているのかどうかだ。
例えば、小池百合子都知事(72)が特別顧問を務める「都民ファーストの会」の「審査基準」を見ると、真っ先に「都民ファーストの会の掲げる綱領、基本政策の趣旨に賛同できるか」を掲げている。
当たり前だろう。政策や理念の一致がなければ議会の採決でもバラバラな動きになるのは目に見えている。そうであれば、わざわざ政党という政策集団をつくる必要性はなく、個々の議員が無所属として勝手に動けばいいだけだ。