「政治屋集団」「政治塾」「政党商法」? 石丸伸二氏「再生の道」に1100人超えの応募者が殺到したワケ
ところが、都政で実現をめざす政策を掲げないのが「石丸新党」だ。果たして1000人を超える応募者は一体、曖昧模糊とした新党のどんな政治理念に共感し、魅力を感じたのだろうか。
そもそも政党しての方向性が見えなければ、「何のために集まった集団なのか」「何を再生するのか」が分からず、有権者が選挙で候補者を判断する材料も無いに等しいと言っていい。
紀藤正樹弁護士(64)も、石丸新党の公募を伝える報道を引用する形で、X(旧ツイッター)にこう投稿。
《石丸新党『再生の道』は、ネット時代の“政党商法”ではないか。政策なしの政党は、教義のない宗教が宗教団体でないように、政治団体・政党にあたらないというべきであって、何らかの規制が必要ではないか》
紀藤氏の指摘する通りで、今の状況は政党というよりも政治塾に近いだろう。仮に都知事選で次点だった石丸氏の「人気」に乗って都議になりたい、という応募者がいるとすれば、それは石丸氏が最も嫌う「政治屋」に他ならないのではないか。