プーチンだけが丸儲け…米国&ウクライナ会談決裂にニンマリのロシアが描く青写真と警戒心
「ゼレンスキーの辞任示唆」米議長と高官、ウクライナ領土で譲歩必要と主張
米国がゼレンスキー辞任とロシアへの領土割譲に向けて露骨に圧力をかけ始めた。ジョンソン下院議長(共和)は2日、NBCテレビに出演し、米ウクライナ首脳会談決裂を巡り、「ゼレンスキー氏が感謝の気持ちを持って交渉の席に戻るか、さもなければ他の人物が国を導かなければならない」と発言。決裂の責任はゼレンスキー大統領にあると強調し、辞任の必要性を示唆した。
ウォルツ米大統領補佐官(国家安全保障担当)も同日、CNNテレビで「私たちと対話し、最終的にロシアとも交渉して戦争を終結させられる指導者が必要だ」と主張。会談について「ゼレンスキー氏は信じられないほど無礼だった」と振り返り、同氏と協議を進めていくのは現状では困難だとの認識を示した。
さらにロシアとウクライナの停戦の条件を巡り、「この戦争を終わらせる必要があり、領土に関する妥協をすることになるだろう」と語り、ウクライナに領土割譲を迫る姿勢を鮮明にした。
また米紙ワシントン・ポスト(1日付電子版)は、トランプ政権高官の話として、首脳会談決裂を受け、政権がウクライナへの武器などの輸送打ち切りを検討していると報じた。大統領権限で米軍の備蓄から出荷する数十億ドル規模のレーダーや車両、弾薬、ミサイルが含まれているという。
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トランプ大統領が500万ドル(約7億5000万円)で発売を画策する新たな米国居住許可証「ゴールドカード」の“売り”などについて、●関連記事『【もっと読む】確率2%の抽選で10万円で永住権を手にした在米邦人が語る 7億円「トランプ・ゴールドカード」の価値』で詳報している。