事件から1年たって見えてきた…ススキノ頭部切断事件の深層

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 その間、両親は手をこまねいたわけではない。別の精神科医に見せフリースクールに通わせてもいる。しかし、娘から“使用人”のように扱われ、唯々諾々と付き従ってもいた。

 18歳になると瑠奈は完全なひきこもりになり、自殺未遂を繰り返すようになった。「田村瑠奈は死んだ」と宣言し、自分の死体に5~6人の人格、魂が入り込んでいると思い込む「ゾンビ妄想」が出始める。妄想上の恋人と虚空を見つめながら会話をし、ホラー映画やSMに興味を持ち始めた。文春によると、父親と娘とでSMプレーの練習をしていたという。

 ススキノの「怪談バー」に行くようになり、クラブの閉店イベントで女装趣味のA(当時62)と出会う。

 その夜のうちにラブホでセックスをしたが、Aが避妊具をつけないことに激怒する。そして7月2日、惨劇が起こった。

「入室早々、全裸になったAさんを浴室に誘導した瑠奈は、SMプレイを装ってアイマスクで彼の視界を塞ぎ、両手を後ろ手にして手錠をかけた。そしてハンディカメラを用意する。

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